2018/05/24 11:04

kintone ルックアップ拡張プラグインは、標準のルックアップが持たないいくつかの機能を提供します。
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・フィールドの値によってルックアップ元のデータを絞り込むことができます。
・ルックアップ元に該当するデータが一つしか存在しない場合、自動的に設定できるようになります。
・ルックアップの自動設定とフィールド値による絞り込みを組み合わせることで、Excel の VLOOKUP 関数相当の動作を行うことができます。
・ルックアップでコピーされたフィールドを編集することが可能になります。
アプリアクションでルックアップフィールドに値をコピーした場合、自動的にデータを取得します。

※注意事項
PC用の画面にのみ対応しています。モバイル用の画面には対応していません。

■ フィールド値によるルックアップ元データの絞り込み

標準のルックアップでは、ルックアップ元のデータの値による絞り込は「絞り込みの初期設定」で
固定値を指定して設定できますが、アプリのフィールドの値によって動的に絞り込むことができません。
本プラグインでは、それを可能にします。
絞り込みを行うフィールドは複数設定可能で、「すべての条件を満たす」「いずれかの条件を満たす」も選択でき、
とても柔軟な絞り込みを行うことができます。
絞り込みの際は、標準の「絞り込みの初期設定」で設定された項目についても条件に加えます。

テーブル(サブテーブル)内のルックアップフィールドでは、同一行の別フィールドの値およびテーブル外のフィールド値で絞り込みが可能です。

絞り込み可能なフィールドと比較演算子を以下に示します。

※注意事項
・本機能を設定した場合、ルックアップの選択画面での絞り込みはできなくなります。


■ ルックアップ元に該当データが一つの場合に自動設定

ルックアップ元のアプリにデータが一つしか設定されていない場合に、自動で取得するかを設定できます。
また、この機能を有効にしたとき、前述のフィールド値による絞り込みや、「絞り込みの初期設定」
の条件で絞り込んだ結果、該当するデータが一つしかなかった場合も、自動でデータを取得して設定します。

また、一度ルックアップで自動でデータを取得して値が設定されている状態になっても、
フィールド値による絞り込みの条件が変更された結果、該当するデータが変化して一つに絞られる場合に
自動でルックアップを再取得・再設定することができます。
フィールド値による絞り込みで比較演算子に「次の値を超えない最大値を持つ」を設定し、本機能と併用すると
Excel の VLOOKUP 関数相当の動作をさせることが可能です。

■ ルックアップでコピーされたフィールドの編集

ルックアップの「ほかのフィールドのコピー」の設定でコピー先となっているフィールドは、標準では編集不可のフィールドとなります。
本プラグインの設定によって、編集可能なフィールドに変更することができます。


■ アプリアクションでの自動取得

アプリアクションでは、アプリのデータを別アプリのルックアップフィールドにコピーしてレコードを作成することが可能ですが、
コピー先のレコード追加画面にて、「取得」ボタンを手動でクリックしなければなりません。
これを設定不要(※1)で自動で取得します(※2)。
本プラグインをコピー先のアプリに登録してください。

※1 ただし一度だけ、本プラグインの設定画面を開き「保存する」ボタンを押す必要があります。
※2 ルックアップフィールドに設定された値がルックアップ先で一意となるデータになっている必要があります。


設定画面


設定画面を開くと、ルックアップフィールドの一覧が表示されます。
設定を行うには「設定変更」ボタンをクリックします。


ポップアップが開くので、「自動取得」「フィールド値による絞り込み」「コピー項目編集」についてそれぞれ設定します。
「コピー項目編集」には、標準のルックアップの「ほかのフィールドのコピー」の設定で選択したフィールドの一覧が表示されます。フィールドをコピーした後、編集可能としたいものにチェックします。
各項目の設定が済んだら、「設定」ボタンをクリックします。



ルックアップの一覧画面に戻り、「設定済み拡張項目」の欄に設定した拡張機能が表示されます。
この段階ではまだ kintone に設定が保存されてないので、「保存する」ボタンをクリックして設定を保存します。

設定画面のボタンについてはこちらをご覧ください。

レコード追加画面


レコード追加画面で絞り込みたい商品のサービス種別にチェックを入れ、ルックアップの「取得」ボタンをクリックします。



ルックアップのポップアップが開き、チェックボックスで選択したサービス種別の商品だけが一覧に表示されます。
選択ボタンをクリックして選択します。



商品が設定されます。「単価」フィールドは商品アプリからコピーされますが、編集可能な状態になっています。



プラグインの設定で「自動取得」にチェックを入れている場合、絞り込み条件に該当するレコードが 1 つしか存在しない場合は
絞り込んだ時点(チェックボックスにチェックした時点)でルックアップ先のレコードの情報を設定します。

絞り込みに使用した「サービス種別」フィールドは、 kintone フィールド非表示プラグイン を使用して、
詳細画面で非表示にするとよいでしょう。